WORKS

くらる整骨院では、従来にある「休養が必要」という単純な治療方針のみで結論を出すことはありません。

休養はとても大事な決断ですが、患者様それぞれの事情によって、その決断が人生を左右する大きな決断と考えるからです。


「ケガをしているけれど、どうしても出たい試合がある」

「職場の環境上、まとまった休みを取ることができない」

「手術しかないと言われたけれど、術後のリハビリやパフォーマンスのリカバリーを考えると不安しかない」


ケガや痛みによって悩みを抱える方々のために、真摯に現状に向き合い、ベストな選択なできるような後押しをしたいと心がけております。


整形外科や整骨院、鍼灸院、整体院において休養しかないと診断され、決断に踏み切れない方は是非当院に一度お越しください。


MMA選手の施術からキャリアをスタートさせた院長が、納得がいくまで相談に乗らせて頂きます。

このたび、10歳になる次男が踵骨骨髄炎にかかり、オペ&入院いたしました。


ことの始まりは、学校で階段から落ち、左足の前距腓(ぜんきょひ)靭帯と踵腓(しょうひ)靭帯を損傷したこと。


その後、整形外科に通いレントゲンを撮って、整骨院で低周波治療と、温熱療法で回復しました。


足にはサポーターをつけて小学校に2日間通っていたのですが、学校から連絡があり、迎えにいくと、今度は右足のカカトが痛いと訴えてきたのです。


その日は、同じように低周波治療と、温熱療法、手技による下腿三頭筋、ハムストリングの治療を行ったのですが、一向によくなりません。


寝るときには、痛みでカカトをつくことができず、右足を天井に向けるような状態で、「痛い!痛い!」と訴えてきました。


翌日に整形外科に行くと、足底筋膜炎と踵骨骨端症(成長痛)じゃないのかという診断が下されました。


レントゲンを見る限り、診断は正しいと思われ、「ただの痛がり」だと判断してしまったのですが、痛がりかたが尋常ではなく、エアコンの風が当たるだけでも痛いとぶち切れる次男。


5日間ほど様子を見ながら生活をしていたものの、痛がり方があまりに激しいことと、睡眠も食事もロクに取れていなかったことから、予約を早めて整形外科へ再び診せに行きました。


すると、「ただの骨端症では、ありえない痛がり方だから、他に原因があるかもしれないし、総合病院で詳しい検査を受けて下さい」と市の総合病院を案内されました。


救急外来で診てもらった結果、整形外科の診断で問題ないんじゃないか。なんでわざわざ総合病院まで診せに来たんだ的な態度を取られ、その日は帰されました。


レントゲンとエコーでは分からないものがあるのでは?と感じていたため、MRIは絶対に撮ってもらおうと話し合って決めていました。


翌日に診断を受けてみると、「MRIなんか取る必要ないんじゃないですか?」的な態度だったドクターの態度が一変しており、詳しく検査をしてみましょうとのこと。


痛みを和らげられる包帯を取られ、雑にカカトに触れられるたび、絶叫をして泣き叫ぶ次男。血液検査と尿検査を終え、MRIへ。


カカトに強い痛みがあるため、MRIがまともに取れず、MRI室に入ってものの5分くらいで技師さんが「撮影するの無理ですね」と言ってきました。


技師さんがドクターに確認を取っている間に、痛み止めを飲ませ、MRIを何とか再開させることができました。


結果は、踵骨骨髄炎。カカトの部分には、はっきりと膿が詰まっているのがMRI画像に写っています。


非常に珍しい症例らしく、どのような経緯で骨髄炎になったのかは不明。骨髄炎とは、細菌などによって引き起こされる【骨の感染症】のこと。


骨はもちろん、細菌によって人体なども【溶かしてしまう】恐ろしい病気なんです。救急にかかり、1日のタイムラグはあったものの、次男のアキレスけんの一部は、細菌によって溶けてしまっていました。


確認したところ、完全断裂ではなく、部分断裂で以降の生活や運動に支障をきたすことはないレベルだったのでホッとしましたが、少しでも発見が遅れていたかと思うとゾッとする話ですよね。


たまたまスタッフが揃っていたため、その日の内に手術を行い、カカトの洗浄をすることができましたが、次男にとっては、痛みを強く感じる触診と、MRI、大嫌いな注射による採血と、病原菌特定のためのカカトへの注射。


手術に必要な点滴。切開とチューブ挿入というさんざんな日でした。切開による痛みと、ウィルスに冒されて、筋肉や骨、関節が溶かされることによる痛み。


よく頑張ったと思います。今回のことで、医者や看護師は痛みに対して鈍感になっているような印象を受けました。


痛みってのは、結局のところ本人にしか分からないもの。


大人になり、痛みに強くなってしまったとはいえ、小さな我が子の痛みを理解できなかった自分が情けなくて仕方がありません。


ただの成長痛が違っていて、骨髄炎で骨が溶かされているんだから、痛いに決まってますよね。


たかが捻挫。打撲。成長痛と思わず、我が子の痛がり方が尋常ではないと感じたのなら、こんな場合もあるので、しっかりとした検査をしてあげるのをおすすめします。


あと少し発見が遅れていたら…と思うとぞっとする出来事でした。